有給が使えない・拒否されたら?違法になる場合と5つの対処法

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有給が使えない・拒否されたとき、付与条件と日程変更、記録と相談、次の職場の比較を確認する記事の案内

有給を申請したら「今は忙しいから」と断られた。

職場の空気が気になって、申請すること自体をためらっている。

年5日は休んだけど、残りの有給は使えないの?

休みたい日があるのに、断られたり言い出せなかったりするのは困りますよね。

そのまま諦めると、使える有給の期限が過ぎてしまうこともあります。

まずは、残日数・希望取得日・会社が示した理由を、記録と一緒に確認することから始めましょう。

条件を満たして付与された有給は、原則として希望する日に取得する権利があります。

ただし、事業の正常な運営を妨げる場合の「別の日への変更」と、有給そのものを認めない扱いは分けて確認する必要があります。

ぼくも15年間、有給を自由に使えない環境を当たり前だと思っていました。

退職するときは弁護士型の退職代行を使い、残っていた有給をすべて消化できました。

この記事では、その体験も交えながら、会社に確認すること、5つの相談方法、次の職場の休みやすさを比べる方法を整理します。

今の職場で改善を求めるか、外へ相談するか、働き方を変えるかを判断する材料にしてください。

目次

有給を拒否されたら付与条件と時季変更の理由を確認する

有給の付与条件と残日数、希望日と申請記録、会社の理由を確認し、取得自体の拒否と日程変更を分ける図解

有給を拒否されたときは、使える日数と会社の説明を分けて確認すると、次に聞くことが見えてきます。

付与条件を確認し、取得の拒否と日程変更の違いを確かめることが大切です。

この章では、有給の基本ルールと、違反が疑われる場合の考え方を整理します。

最初に、付与日・残日数・希望日が勤務日かを確認する

有給が使えないと言われたら、まず今使える日数と、希望する日を確認しましょう。

付与条件・残日数・取得予定日を同じ記録で確かめると、会社へ聞く内容を絞れます。

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確認点確認する内容主な確認先
初回の付与原則6か月の継続勤務と、その間の全労働日の8割以上の出勤入社日・勤怠記録・就業規則
残日数と期限付与された日数、使用日数、繰越分と消滅する日休暇管理システム・明細・人事
希望する日労働義務のある日か。休日・休業日へ年休は充てられない勤務表・労働条件通知書
会社の説明残日数がないのか、取得日を変えてほしいのか、取得自体を拒むのか申請への回答・メール・会話メモ

一般の労働者は初回10日が基本ですが、週の所定労働日数や時間が少ない場合は比例付与になります。

詳しい条件と日数は、厚生労働省の年次有給休暇Q&Aで確認できます。

会社が早めに付与する制度を設けている場合もあるため、入社から6か月未満というだけで決めつけず、自社のルールも確認してください。

残日数が明細に見当たらなければ、人事や休暇管理の担当者へ聞いてみましょう。

取得そのものの拒否と、別の日への変更を分けて確認する

会社ができるのは、事業の正常な運営を妨げる場合に、取得日を別の時季へ変えることです。

これを「時季変更権」といいます。

休暇そのものをなくす話か、取得日を変える話かを分けることが大切です。

判断では、会社や職場の規模、担当する作業、忙しさ、同日に休む人数、代わりの人を配置できるかなどを具体的に見ます。

  • 決算や重大なシステム対応と重なる場合も、担当業務と実際の支障を確認する
  • 代わりの人がいないという場合も、配置の工夫や業務調整が可能かを確認する

「決算だから」「代わりがいないから」といった一つの事情だけで日程変更を正当化することはできません。

会社へは、休むとどんな支障が出るのか、何を調整したのか、いつなら取得できるのかを聞いてください。

詳しくは厚生労働省の時季変更に関するQ&Aでも、個別・具体的な判断が説明されています。

退職が決まっている人は、退職日より後に変更することはできません。 ただし、使えるのは原則として退職日までの所定労働日なので、残日数と日程を一緒に確認しましょう。

この点は沖縄労働局の退職予定者の年休Q&Aも参考になります。

会社の説明に納得できないときは、自分で結論を出し切らず、記録を持って公的窓口へ相談してかまいません。

正当な理由のない取得妨害は、罰則の対象になり得る

付与された有給を正当な理由なく取らせない扱いは、労働基準法違反となり、罰則の対象になり得ます。

根拠は労働基準法第39条で、取得妨害など同条の違反には、第119条の6か月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金が規定されています。

一方、年10日以上の年休が付与される人に年5日を取得させる義務の違反は、30万円以下の罰金という別の規定です。

「断られたら直ちに刑罰が決まる」と考えるのではなく、申請内容と会社の対応を記録し、違反の疑いを相談することを優先しましょう。

会社独自の就業規則が法律に反している場合、その部分は無効です。

ただし、忙しいという言葉だけで合法・違法を決めることはできません。

会社が何を理由に、取得自体の拒否や取得日の変更を求めているのかを確認してください。

条文はe-Gov法令検索の労働基準法で確認できます。

有給が使えないときに今すぐできる5つの対処法

上司、人事、労働組合、労基署などの公的窓口、弁護士の5つから、状況に合う相談先を選ぶ図解

相談先は、会社内で勤務を調整したいのか、法令の確認をしたいのか、交渉を頼みたいのかで変わります。

記録と希望を伝え、期限や状況に合う相談先を選ぶことが大切です。

この章では、申請文の例と、役割の違う5つの相談方法を整理します。

希望日と仕事の予定を伝え、拒否された理由を確認する

上司へ話せる状況なら、有給の希望日と、担当業務の予定を記録に残して伝えましょう。

残日数・希望日・仕事の引き継ぎ予定を短く伝えると、休むために確認したい点がはっきりします。

最初から法律の条文を並べる必要はありません。

会社の申請フォームやメールを使い、取得日が特定できる形にしてください。

  • 有給の残日数と希望する取得日を明示する
  • 担当業務や引き継ぎ予定を伝え、必要な調整を確認する
  • 申請日時と、会社からの返答を保存する

たとえば、次のように伝えられます。

○月○日に年次有給休暇を取得したく、申請します。担当している○○の進捗と引き継ぎ予定を共有しますので、業務調整が必要な点があれば教えてください。

これは申請文の例です。

希望日と仕事内容に合わせて使ってください。

取得を認めないと言われたときは、次のように理由を確認する方法もあります。

今回の申請は、取得日を別の日に変更してほしいということでしょうか。業務にどのような支障があるのかと、取得できる日程について教えてください。

口頭で返答された場合は、いつ・誰から・何と言われたかをメモし、認識を確認するメールも残しておくと説明しやすくなります。

「労働基準法第39条に基づく年休の申請です」と補足する方法もありますが、強い言い方で一人で押し切ろうとする必要はありません。

上司が怖い、ハラスメントがある、退職日が近い場合などは、人事や外部窓口から相談する方法を選んでください。

上司と話が進まなければ、人事や社内窓口へ記録を見せる

上司と話が進まない場合は、人事や社内窓口へ、申請と拒否の経緯をまとめて見せる方法があります。

上司だけでは勤務の調整ができない場合や、上司本人の対応について相談したい場合もあります。

会社の人事部・労務部・コンプライアンス部門へ、対応を相談できます。

申し出るときに準備しておくと動きやすいものは以下の3つです。

  • 有給を申請した日時と方法の記録
  • 拒否されたときのやり取り(メール・チャット・口頭の場合はメモ)
  • 有給の残日数が確認できる給与明細など

社内の窓口で解決しない場合は、相談した日時と回答も残し、外部へ伝える材料にしましょう。

会社との交渉を頼みたいなら、労働組合へ加入条件を聞く

会社との交渉を頼みたい場合は、社内の労働組合へ相談する方法があります。

社内に組合がなくても、個人で加入できる社外の労働組合へ相談する方法があります。

労働組合には会社に話し合いを求める権利があり、会社は正当な理由なくそれを断れません。

有給取得の交渉だけでなく、未払い残業代の請求や不当な扱いへの対応まで、幅広く動いてもらえる場合があります。

加入前に、組合費や加入条件、対応する地域、交渉できる内容を確認してください。

依頼すれば希望日に必ず休めるという意味ではありません。

退職するかどうかにかかわらず、何を解決したいのかを先に伝えると相談しやすくなります。

法令違反が疑われるなら、記録を持って公的窓口へ相談する

年休のルールに反する対応が疑われるなら、労働基準監督署や総合労働相談コーナーへ相談できます。

労基署は、会社が労働基準法を守っているかを監督する国の機関です。

申請の記録や会社の説明を見せて、どこに問題があり、どの窓口で対応できるかを確認すると相談が具体的になります。

労基署は事実を確認し、法令違反が認められる場合などに指導・是正勧告を行います。

ただし、申告すれば必ず希望日に休めるという保証ではありません。

相談前に準備しておくと動きやすいものは以下の3つです。

  • 雇用契約書や就業規則など、労働条件がわかる書類
  • 有給を申請した記録(メール・申請書など)
  • 拒否されたときのやり取りの記録

労基署は法令違反の是正を担う機関で、本人の代理人として会社と交渉する窓口とは役割が違います。

指導が入っても会社が動かないケースもあるため、退職まで時間がない場合は、公的な相談と並行して、個別の交渉を弁護士や労働組合に相談する方法もあります。

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相談先主に相談すること依頼前の確認
総合労働相談コーナーどこへ相談すればよいか迷う・職場全般の問題公的な無料相談。地域の受付方法と時間
労働基準監督署年休など労働基準法に関する違反の疑い申請・拒否・勤務の記録。個別交渉の代理とは別
労働組合加入したうえで会社との団体交渉を頼みたい加入条件・組合費・交渉の範囲
労働問題を扱う弁護士個別の交渉、退職や賃金など法的な対応を相談したい相談料・依頼料・成功報酬・実費

窓口の案内は、厚生労働省の総合労働相談コーナーから確認できます。

社内の相談をすべて終えるまで、公的窓口を利用できないわけではありません。

期限や困っている内容を伝え、自分に必要な方法を選びましょう。

退職が決まっていて直接話せないなら、交渉の依頼先を確認する

退職が決まっていて、自分では会社との話を進めにくい場合は、弁護士や労働組合へ交渉を相談する方法があります。

有給の残日数・退職日・依頼したい交渉を先に伝えると、頼める範囲を確認しやすくなります。

ただし、退職代行を使っても、残った有給を必ず全日消化できるわけではありません。

退職日までの所定労働日が残日数より少ない場合などは、取得できる日程を確認する必要があります。

退職代行には「弁護士型」「労働組合型」「民間型」の3種類があります。

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種類費用の確認点有給消化の交渉特徴
弁護士型交渉・請求のプランと追加費用○法的なトラブルにも対応可
労働組合型基本料金に加え、加入金・組合費○団体交渉権あり
民間型連絡代行の基本料金と実費×交渉はできない

有給を取りたいという連絡の伝達と、会社が拒否した場合の交渉は別です。 実際に誰が交渉し、どこまで対応するのかを確認してください。

ぼくも退職届を受け取ってもらえず、自分ではどうすることもできなくなった経験があります。

ぼくの場合は金曜日の夜に弁護士型の退職代行へ依頼し、翌週月曜日から会社に一切連絡せずに済む状態になりました。

残っていた有給をすべて消化してゆっくり休めたのは、あのときの選択があったからだと思っています。

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サービス名料金(税込)運営元・対応範囲追加費用・適用条件こんな人に向いている
弁護士法人みやび27,500~77,000円有給・給与等の交渉は55,000円以上のプランを確認金銭回収は回収額の20%+税(会社が支払いを拒否し、弁護士が交渉した場合)。裁判・実費等も見積もりで確認未払い賃金や有給について弁護士に相談したい人
弁護士法人ガイア25,300円/55,000円/77,000円25,300円は退職伝達のみ。交渉内容・雇用形態に合うプランを確認未払い給与・残業代の回収成功時20~30%。適用条件・税の扱い・実費を事前に確認雇用形態と依頼範囲を弁護士に相談したい人
退職代行Jobs通常27,000円/同時組合加入は計29,000円/後から加入は計31,000円民間業者が連絡代行。組合加入は任意で、交渉は労働組合が対応同時加入は加入金2,000円免除で組合費2,000円。後から加入は計4,000円。リンク先の割引は条件と見積もりを確認連絡代行と組合の交渉範囲を確認して選びたい人

各社とも、依頼するプラン・対応範囲・実費を含めた支払総額を契約前に確認してください。料金や割引の条件は変更される場合があります。

退職代行サービスの選び方では、弁護士型・労働組合型のサービスを詳しく比較していますので、あわせて参考にしてください。

退職が決まっていて有給消化の交渉に特化した情報が知りたい方は、退職時の有給消化を拒否された場合の対処法もご覧ください。

料金と対応範囲を確認し、公的相談や自分で進める方法とも比べて選んでください。

有給を断られた4つの理由と、確認すること

有給を人手不足、職場の空気、制度がない、繁忙期という理由で断られた場合の確認点を比べる図解

人手不足、職場の空気、有給がないという説明、繁忙期では、確かめたい内容が異なります。

断られた言葉だけで判断せず、具体的な事情を確認することが大切です。

この章では、会社から聞いた4つの理由と確認点を整理します。

人手不足と言われたら、具体的な支障と配置の工夫を確認する

「うちは人手が足りないから有給は無理」という言い方は、会社側の最もよくある断り文句です。

「人手不足」という説明だけで、有給の取得自体を一律に認めない扱いはできないことを押さえてください。

一方、その日の業務にどんな支障が出るか、代わりの配置ができるかなどは、時季変更を判断する事情になります。

ぼくが15年いた職場でも、「うちは人手が足りないから」という言葉を何十回と聞きました。

でも、冷静に考えると人が足りないのは会社の都合であり、その皺寄せを社員の有給で補うのは筋が通りません。

ただ、外から会社の採用方針までは分かりません。

今の人数を理由に休みを取り続けられないなら、具体的な支障と改善のための調整を確認したいところです。

「人手が足りないから」と言われたまま取得を諦める前に、業務への支障と、取得できる日程を確認しましょう。

回答が曖昧なら、その回答も記録に残して相談に使ってください。

誰も取らない空気があっても、申請ルールと記録を確かめる

有給を取ろうとすると上司の顔色が変わる、周りに白い目で見られる。

そんな職場では、周りの取得状況より、自分の申請と会社の対応を確かめることが大切です。

威圧的な発言などが続く場合は、何を言われたかを記録し、ハラスメントの相談窓口にも伝えてください。

有給が取りにくいという感覚だけで、パワハラと断定することはできません。

ぼくがいた職場も、有給が取りづらい空気でした。

「有給を取りたいです」と言い出すこと自体が億劫で、ずっと申請できなかった時期があります。

でも、その空気は会社が作り出したものです。

あなたが空気を読んで我慢し続ける必要はありません。

有給がないと言われたら、会社の規模より付与条件を確認する

「ウチは小さい会社だから有給はないんだよ」と言われたことがある方もいるかもしれません。

会社の規模だけを理由に、年休制度がないとすることはできません。

有給休暇は、会社の規模にかかわらず、条件を満たす労働者に発生する権利です。

有給が付与される条件は2つです。

  • 入社から6か月以上、継続して勤務していること
  • 全労働日の8割以上出勤していること

この条件を満たしていれば、会社が「うちは有給がない」と言っても法律上はすでに有給が発生しています。

「有給がない」と言われている場合は、会社の言葉をそのまま受け取らず労基署などに相談してみることをおすすめします。

繁忙期と言われたら、日程を変える具体的な事情を確認する

「今は忙しいから」「この時期は有給を取られると困る」という言い方も、よく聞くパターンです。

繁忙期でも、まずは日程を変える必要がある具体的な事情を確認することが大切です。

時季変更は「別の日に取得してもらう」ための制度です。 休暇を取る権利そのものをなくす扱いではありません。

「繁忙期が明けたら」とだけ言われ、取得できる日が決まらないまま先延ばしになるなら、その経緯を残してください。

繁忙期を理由とした拒否が続いている場合は、申請した記録をメールなどで残しながら、社内窓口や労基署への相談を検討しましょう。

有給についてよくある誤解と正しい知識

有給の取得理由、パート、管理職、有効期限の4つの思い込みと基本ルールを比べる図解

有給の使い道、パートや管理職の扱い、有効期限を知ると、会社に聞く内容を整理しやすくなります。

自分の雇用条件と休暇の記録を、基本ルールと照らすことが大切です。

この章では、有給についての4つの誤解と確認方法を整理します。

取得する理由を会社に告げる必要はない

有給を申請するとき、理由を聞かれることがあります。

こんな投稿がSNSで話題になっていました。

「わかる」と思った方も多いと思います。

有給の使い道は原則として自由で、私用の内容を理由に、取得を認めるか決めることはできません。

「私用のため」で十分であり、理由によって会社が承認・不承認を決めることは認められていません。

「姉の誕生日くらいで有給を使うな」という対応は、本来やってはいけないことです。

業務の調整に必要な確認と、私生活の内容を評価して休みを認めないことは分けて考えましょう。

この投稿だけで職場全体の事情まで判断する必要はありません。

アルバイト・パートにも有給を取る権利がある

「アルバイトだから有給はない」「パートだから有給は無理」という話を耳にすることがありますが、これは誤りです。

有給休暇は、雇用形態に関わらず条件を満たした人なら誰でも使える権利です。

例えば週3日勤務のパートタイムであっても、入社から6か月以上・全労働日の8割以上出勤していれば有給が発生します。

付与日数は、所定労働日数だけでなく、週の所定労働時間も合わせて確認することが大切です。

週30時間以上、または週5日以上などの条件では一般の労働者と同じ日数になり、それより少ない勤務では比例付与の対象になる場合があります。

「うちはアルバイトだから有給がない」と言われている方は、一度労基署に相談してみてください。

管理職だから有給がないというのは誤り

「管理職になったら有給はなくなる」という誤解は、職場でよく聞く思い込みのひとつです。

SNSではこんな投稿も上がっていました。

管理職だからといって有給がなくなるわけではありません。

法律上の管理監督者でも、労働者である限り、年次有給休暇の規定は適用されることを押さえておきましょう。

「部長になったら有給は返上だよ」と言われたとしても、それは法律上誤りです。

管理監督者に当たるかは、肩書きだけでなく職務・権限・勤務の実態・待遇などから判断します。 取締役など労働者に当たらない立場とは区別が必要です。

時間外手当と有給は別の問題です。

会社からどう説明されたかを整理し、職務や待遇も伝えて相談してください。

有給には2年の有効期限がある

法律に基づく年次有給休暇は、原則として付与された日から2年で権利が消滅するため、残日数と期限を確認しましょう。

2年を過ぎると、未使用の有給は消えてしまいます。

毎年4月1日に付与されている場合、翌々年の3月31日が期限になります。

「退職するときにまとめて消化しよう」と思っていた方は、2年を超えた分はすでに消えているかもしれません。

有給の残日数と付与日は、給与明細や会社の管理システムで確認できます。

新しく付与された分と繰越分のどちらから使われるかは、会社の規定も確認してください。

法定を上回る独自の保存制度がある場合は、その条件も聞いてみましょう。

勤務先を変える前に、有給の取りやすさを具体的に比べる

次の職場の有給取得率を、対象年度や部署、実際の休み方と勤務条件から比較する図解

今の職場で相談しても状況が変わらないときは、別の勤務先を比べる方法もあります。

取得率の数字と、配属先の実際の休み方を一緒に確かめることが大切です。

この章では、転職先を比べる確認点と、エージェントへの聞き方を整理します。

転職先を選ぶとき、給料や仕事内容だけでなく有給取得率を確認することをおすすめします。

有給取得率は、付与された年休の日数に対して、取得した日数がどのくらいかを示す割合です。

比べるときは、集計した年度・対象者・配属先の実態を一緒に確かめることが大切です。

取りやすさの目安にはなりますが、全社平均だけで自分の配属先も同じと決めることはできません。

有給取得率を確認できる場所は以下のとおりです。

子どもの行事や家族との予定に合わせて休めるかは、取得率だけでなく、申請方法や連休の取り方からも確かめたいところです。

ぼくも前の職場では年間5日程度しか有給を取れませんでした。

しかも、その5日は夏季休暇として会社が強制的に消化させるもので、自分の意思で取った有給ではありませんでした。

残りはほぼ捨てていた状態です。

それが今の職場では、年間20日取れるようになりました。

夏季休暇に年休を充てること自体が、直ちに違法になるとは限りません。

計画的付与には就業規則の定めと労使協定が必要で、少なくとも5日は本人が取得できるよう残す制度です。 年5日を取得させる義務による時季指定とは、分けて確認してください。

制度の条件は、厚生労働省の計画年休の案内で確認できます。

当時の制度が適法だったかをここで断定するのではなく、ぼく自身が希望どおりに休めなかった経験としてお伝えしています。

有給を取るたびに誰かの顔色をうかがわなくていい職場は、思った以上に気持ちが楽ですよ。

これはぼくの経験で、取得率が高ければ入社後も必ず自由に休めるという意味ではありません。

面接などでは「配属予定の部署では、連休や繁忙期の年休はどのように調整していますか」と具体的に聞いてみてください。

エージェントには、休暇の実態と求人の条件を確認してもらう

転職エージェントには、配属先の休暇の取り方や、実際の残業時間を企業へ確認してもらう方法があります。

求人票に書いてある情報だけでは、実際の職場環境まではわかりません。

ただし、担当者が企業の状況をすべて把握しているとは限りません。

確認した相手や時点、部署の違いも聞いておくと判断しやすくなります。

ぼくも転職活動中は毎月45〜80時間の残業をこなしながらでした。

エージェントに「残業時間が少ない会社」という条件を伝えたところ、求人を絞り込んで紹介してもらえたので自分で一から探す手間がありませんでした。

求人紹介や面談の方法はサービスや担当者によって異なります。

忙しい場合は、メール中心の連絡やオンライン面談を希望できるか相談してください。

取得率などの会社全体の実績は、本人の希望だけで変更を交渉できる条件とは違います。

求人票や面談で得た情報を照らし合わせ、納得できるかを考えましょう。

30代におすすめの転職エージェントでも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

紹介された求人の情報と、自分が重視する休み方が合っているかを確認しましょう。

求人探しと退職で、必要な支援を分けて選ぶ

求人探しの支援と退職時の連絡や交渉の支援を、依頼範囲と費用で分けて選ぶ図解

自分で求人を探す支援と、今の会社との退職のやり取りを頼む支援は、目的が違います。

困っている作業に合わせて、支援内容と費用を比べることが大切です。

この章では、求人探しと退職で利用できる支援の違いを整理します。

求人を自分で探すか、紹介と確認の支援を受けるかで選ぶ

転職サービスには転職エージェントと転職サイトの2種類があります。

転職エージェントは担当者が求人紹介・条件交渉まで動いてくれるサービスです。

転職サイトは自分で求人を探して応募するスタイルです。

休みやすさを重視するなら、求人票の数字と、担当部署の実際の運用を比べるための情報を確認してもらいましょう。

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サービス名カテゴリ取り扱い求人数主な特徴こんな人におすすめ
リクルートエージェント転職エージェント公開・非公開求人を紹介。件数・集計基準は公式サイトで確認非公開求人の紹介、応募書類への助言、面接対策などを相談できる幅広い業種で求人を探したい人・交渉力のあるエージェントに頼りたい人
doda転職エージェント+転職サイト公開求人とエージェント紹介求人。件数は公式サイトで確認エージェント機能とサイト機能が一体化したハイブリッド型。スマホアプリが使いやすい。レジュメビルダーでスマホから職務経歴書を作成可能自分でも求人を探しながらエージェントにも相談したい人・初めての転職で手厚いサポートを受けたい人
リクルートダイレクトスカウトスカウト型転職サイト職種・年収・勤務地から検索。件数と募集条件は公式サイトで確認レジュメを登録すると企業・エージェントからスカウトが届く。求職者は無料で利用でき、チャットでやり取りできる自分の市場価値を知りたい人・年収アップ・キャリアアップを狙う30代・スカウトを待ちながら隙間時間に使いたい人
転職AGENT Naviエージェントマッチング紹介先エージェントにより異なる300名以上の転職アドバイザーから希望や相性に合わせて紹介。マッチングは無料。初回の面談方法・所要時間・受付時間は申込先で確認どのエージェントを選べばいいか迷っている人・自分に合う担当者を探したい20〜35歳前後の人
リクナビNEXT転職サイト職種・勤務地などから検索。件数は公式サイトで確認自分で求人を探す転職サイト。「グッドポイント診断」で強みを整理できる自分のペースでじっくり求人を探したい人・自己分析から始めたい人・エージェントから急かされたくない人
ANNA(アンナ)転職エージェント保有企業案件数を公式サイトで公開。求人票数との違い・確認時点に注意20・30代向けの総合転職支援。業界・職種を横断し、3年後・5年後から逆算したキャリア相談、求人紹介・選考対策に対応今の業界以外も比較し、中長期のキャリアを相談したい20・30代

求人数は日々変動し、募集案件数・採用予定人数など集計基準も異なるため、単純な合計や順位で比較していません。希望職種・勤務地に合う求人と、利用できるサポートを確認してください。

表にある求職者向けの基本的な求人検索・相談・紹介は無料で利用できるサービスです。

対象条件や支援できる内容はそれぞれ違うため、申込先で確かめてください。

「転職するかどうかまだ決めていない」という段階から使って問題ありません。

退職代行は、連絡・交渉・費用の範囲を確かめて選ぶ

退職代行には「弁護士型」「労働組合型」「民間型」の3種類があります。

連絡の伝達だけを頼むのか、会社が拒否した場合の交渉まで頼みたいのかで、依頼先は変わります。

民間業者へ希望の伝達を依頼することと、本人に代わって有給や退職条件を交渉することは別です。

弁護士監修という表示だけで交渉まで頼めるとは判断せず、対応する人や組織を確認しましょう。

ぼくが使ったのは弁護士型の退職代行でした。

金曜日の夜に依頼して、翌週月曜日から会社に一切連絡せずに済む状態になりました。

退職時に有給をすべて消化できたのは、あのときの選択があったからだと思っています。

会社との直接交渉が難しい場合は、退職代行の対応範囲と費用の比較で、依頼先を確認できます。

相談料、正式依頼後の基本料、交渉・請求の追加費用、実費を分けて確認してください。

LINEなどで相談する場合も、有給の残日数・希望退職日・会社とのやり取りを伝え、任せる内容と支払総額を確認してから依頼するようにしましょう。

公的相談や、自分で手続きを進める方法も含めて、今の状況に合うものを選んでください。

有給が使えないときによくある質問

年5日の取得義務は上限ではないこと、退職時の日程、欠勤後の振り替えの条件を確認するQ&A図解

違法性、相談先、退職時の消化、買い取り、病気で休んだ場合など、迷いやすい点を確認します。

使える日数と、申請・取得する時期を分けて考えると、自分の状況を整理しやすくなります。

有給が使えない会社は違法ですか?

付与された有給を正当な理由なく取らせない場合は、労働基準法に違反する可能性があります。

ただし、付与前・残日数がない場合や、適法な時季変更などは分けて確認する必要があります。

取得妨害などには6か月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金の規定がありますが、判断には申請内容と会社の対応を確かめる必要があります。

有給を拒否されたらどこに相談すればいいですか?

人事などの社内窓口、総合労働相談コーナー、労働基準監督署、労働組合、弁護士などから、困りごとに合う窓口を選べます。

上司への相談が難しい場合も含め、すべての窓口を順番に回る必要はありません。

申請日・希望日・残日数・拒否された理由の記録を持ち、交渉まで頼みたいのか、ルールを確認したいのかを伝えましょう。

退職するとき有給を全部消化できますか?

有給の権利はありますが、残日数と退職日までの日程によって、全日消化できるとは限りません。

会社は退職日より後に時季変更できません。

取得できる所定労働日と退職日を早めに調整しましょう。

交渉を依頼しても、全日消化が保証されるわけではありません。

詳しい確認点は、退職時の有給消化を扱う次の記事で整理しています。

残った有給の買い取りを会社に請求できますか?

退職時に残る有給を会社が任意で買い取る場合はありますが、会社に応じる義務があるわけではありません。

買い取る約束をして法律上必要な休暇を与えない扱いは認められません。

休暇を取りたい場合は、残日数と取得日程を先に確認してください。

インフルエンザで休んだときに有給を充てることはできますか?

有給を使える場合はありますが、欠勤後の振り替えには、会社との合意や就業規則の確認が必要です。

年休は事前に請求するのが原則です。

急病の場合はできるだけ早く会社へ連絡し、当日の申請や事後の振り替えをどう扱うか聞きましょう。

会社が本人の希望を確認せずに欠勤日を年休へ変えていた場合も、計画年休など別制度の説明と混同せず、処理の理由を確認してください。

事後の取り扱いは沖縄労働局の欠勤と年休のQ&Aでも説明されています。

有給は年5日しか取れないのでしょうか?

5日は取得日数の上限ではありません。

年10日以上の年休が付与される人について、会社には年5日を確実に取得させる義務があります。

本人が請求して取得した日や計画年休も、その5日に含まれます。

それ以外の残りの年休も、付与条件と取得のルールに従って請求できます。

有給は何日前までに申請すればよいですか?

まず就業規則や社内の申請方法を確認し、予定が分かった段階で早めに伝えましょう。

法律が全職場共通の「何日前」という一律の日数を定めているわけではありません。

社内の締切を過ぎたというだけで結論を出さず、当日申請など個別の事情と取り扱いを確認してください。

当日の欠勤連絡、事前の年休請求、欠勤後の年休への振り替えは、それぞれ分けて相談すると話が整理しやすくなります。

記録を手元に置き、分からない条件を具体的に聞いてみてください。

有給が使えないときは、記録をそろえて相談しよう

有給が使えないと感じたら、自分のせいだと決めつける前に、残日数と申請の記録、会社の説明を確かめてみてください。

希望取得日と断られた理由を記録し、必要な窓口へ相談するところから始められます。

上司に話す、人事へ伝える、公的な窓口でルールを聞く、交渉を頼むなど、選べる方法は一つではありません。

ぼく自身も15年間、有給を使いづらい職場にいました。

退職を申し出ても引き止められ、最終的には弁護士型の退職代行へ頼りました。

ぼくの場合は有給をすべて使って休めましたが、それは一つの経験です。

今の職場で改善を求めたいのか、次の会社を比べたいのか、すでに退職を決めているのか。

その状況から、必要な相談を選んでください。

求人を比較する段階なら、次の記事で支援の違いを確認できます。

面接で休みやすさをどう聞くかは、次の記事も参考になります。

まずは、取りたい日と残っている日数を書き出してみましょう。

諦めるかどうかを決めるのは、会社の説明を確かめてからで大丈夫です。

この記事を書いた人

稲垣丈志(ぱっち)
ご訪問ありがとうございます!
当ブログの管理人の稲垣丈志です。

高卒で大企業に入社するも、そこは超絶激務のブラック企業でした。
心身をすり減らしながら15年耐え抜いた後、多忙な合間を縫って転職活動を行いブラック企業からの脱出に成功しました。

今は家族との時間を大切にしながらホワイト企業で充実した日々を送っています。

当ブログでは、今の仕事に不満を感じながらも一歩を踏み出せない30代や40代のパパに向けて、ぼくのリアルな転職体験談を発信しています。

●転職したら年収が下がるんじゃないか?
●毎日激務すぎて転職活動する時間なんてない

このような方のお悩みを解決するヒントをまとめています。


家族や持ち家があっても大丈夫。
自分の人生は自分でコントロールできる。

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